企画書・提案書作成の進め方

「自社開発」であれ「受託開発」であれ、新たなプロジェクトを始めるには、企画書・提案書の作成が必要になります。

いざ、書くとなるとどのように書けば良いか困る方もいるでしょう。

今回は、企画書・提案書の書き方についてまとめました。

基本的には、Web開発を意識して書いていますが、商品開発や新規事業を起こす場合の参考リンクも紹介しています。

新しい事を始めるための情報元としてお役立てください。

企画書と提案書の違いと役割

「企画書」と「提案書」では、同じような情報をまとめた書類ですが、”根本的な役割”が違います。

ざっくり説明すると、企画書は主に社内に対して使われます。そして、提案書は主に顧客に対して使われます。

どちらも、決裁者や関係者に納得し、承認して、行動してもらうための書類

提案書とは、社外(顧客)から依頼された内容を対する「提案内容」です。

一般的には、提案依頼書（RFP）を受け取り、その情報を中心にヒヤリング進めて作成します。＊個人レベルの依頼主なら、ヒヤリングのみ行い情報を整理する場合もあります。

最も大切なことは、”顧客の問題や悩み”を解決する「アイデア」を提示することです。

提示する内容は、課題解決のためのプランです。
提案書が通ったら社内で企画書を作成して、具体的な内容をついて詰めていく流れとなります。

企画書とは、社内で「新しい商品の開発」、「サービスの開発」、「新規プロジェクトの発足」を行う際に作成します。

社内の関係者に対して、イメージや情報を共有しやすくするための資料と考えれば良いです。

ネットや書籍などで便利なツールやテンプレートがありますので、書類をある程度の形を作るのはそれほど難しくないと思います。

ただ、プロジェクトの目的や課題などの「本質」を抑えておかないと、書類を見る側の人に十分伝わらない資料となります。

以下のポイントはしっかり抑えておきましょう。

CTPTを意識することが重要です。

特に、コンセプトとターゲットの整合性が取れていないと、「利用者のニーズ」と「サービスや商品」がマッチしなくなり、プロジェクトは失敗に終わります。

また、以下のような事にも意識して作成すると良いです。

決裁者の心を引く魅力的な内容と表現が重要です。

6W2Hをはっきりさせます。

決裁者だけでなく、開発に携わる関係者からも合意が得られる具体性が必要となります。

手書きでも良いので、6W2Hを箇条書きにして明確にすると企画書が作りやすくなります。

「収益性」や「将来性」がしっかりと見えるようにまとめましょう。

一般的に必要な書類リストは以下のものが必要です。

1. 表紙	タイトルや会社名、部署名、作成者の名前、作成日を明記します。
2. 目次
3. 背景・目的	「現状」「理想」「課題」など、立案した背景と目的を記載
4. 企画内容	「課題」を解決し、どのような結果を得られる企画なのかを説明する。具体的メリットも示す。
5. 実施詳細	「いつ」「何を」「誰が」「どのように」という視点で説明する。
6. コスト・見積	実施にかかる費用（経済的コスト）を記載する。
7. まとめ・背表紙	結論の再提示及び、会社や企画者の情報などを記載する。