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Node.js入門 – Node.jsとは?環境構築の実践-インストールからプロジェクト作成まで

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Node.js入門 – Node.jsとは?環境構築の実践-インストールからプロジェクト作成まで

プログラミングを学び始めた方や、フロントエンド開発からバックエンド開発に挑戦したい方にとって、Node.jsは非常に魅力的な選択肢です。

しかし、「Node.jsって何?」「どうやって始めればいいの?」という疑問を持つ方も多いはず。

この記事では、完全初心者の方でも理解できるように、Node.jsの基本概念から環境構築まで、丁寧に解説していきます。

🤔 Node.jsとは?学習のための基礎知識

そもそもJavaScriptって何だった?

Node.jsを理解するために、まずはJavaScriptについて簡単に振り返ってみましょう。

従来のJavaScriptは、主にWebページを動的にするためのプログラミング言語でした。

JavaScript
ブラウザの中でしか動かない



ボタンをクリックしたときの動作
ページの要素を変更する
フォームの入力チェック
など

Node.jsの登場で何が変わったの?

Node.jsは、2009年に登場した「JavaScriptをブラウザの外でも実行できるようにする環境」です。

JavaScript
ブラウザの外でも JavaScript が動く



サーバー側のプログラムが書ける
ファイル操作ができる
データベースと連携できる
Web API が作れる

身近な例で理解してみよう

飲食店に例えると:

  • フロントエンド(JavaScript): お客さんが見えるメニューや注文画面
  • バックエンド(Node.js): 厨房での料理作り、在庫管理、売上計算

Node.jsがあることで、JavaScriptだけで「お客さん向けの画面」も「裏側の処理」も両方作れるようになったのです。

✨ Node.jsの特徴とメリット

ポイントは4つあります。

  1. 学習コストが低い
  2. 高いパフォーマンス
  3. 豊富なライブラリ
  4. フルスタック開発が可能

1. 学習コストが低い

既にJavaScriptを知っている方なら、新しい言語を覚える必要がありません。

JavaScript
//ブラウザで書いていたJavaScript
console.log("Hello World");

// Node.jsでも同じように書ける!
console.log("Hello World");

2. 高いパフォーマンス

Node.jsは非同期処理が得意で、多くのリクエストを効率的に処理(並列処理)できます。

厳密な意味では並処理(parallel processing)はしていません。ただし、「処理(concurrent processing)」はしています。

例:レストランの注文処理

JavaScript
従来の方法
注文1を完全に処理注文2を処理注文3を処理...


Node.jsの方法
注文1,2,3を同時に受付(並列処理) → 完成したものから順番に提供

3. 豊富なライブラリ

npm(Node Package Manager)には50万以上のパッケージがあり、車輪の再発明をする必要がありません。

ライブラリと呼ばれるプログラムのパーツを複数まとめて管理できるので、よく使うわれる機能を自分で開発する手間が省け生産性が上がる。

4. フルスタック開発が可能

フロントエンドバックエンドも JavaScript で統一できるため、開発効率が向上します。

🌟 Node.jsでできること

代表的なものとしては、以下の4点が実現できます。

  1. Webアプリケーション開発
  2. API開発
  3. ツール開発
  4. リアルタイム通信

1. Webアプリケーション開発

  • ブログサイト
  • ECサイト
  • SNSアプリ
  • 管理画面

2. API開発

  • モバイルアプリ用のデータ提供
  • 他システムとの連携
  • マイクロサービス

3. ツール開発

  • ビルドツール(webpack、Viteなど)
  • CLIツール
  • 自動化スクリプト

4. リアルタイム通信

  • チャットアプリ
  • ライブ配信サイト
  • オンラインゲーム

💻 Node.jsの環境構築!インストールからプロジェクト作成まで

さあ、実際にNode.jsを使えるようにセットアップしてみましょう!

Step 1: Node.jsのインストール

Windows・macOSの場合

  1. 公式サイトにアクセス https://nodejs.org/
  2. LTS版をダウンロード
    • 「LTS」は Long Term Support の略で、安定版のことです
    • 初心者の方は迷わずLTS版を選びましょう
  3. インストーラーを実行
    • ダウンロードしたファイルを実行
    • 基本的に「次へ」を押していけばOK

インストール確認

ターミナル(コマンドプロンプト)を開いて、以下のコマンドを実行してください:

Bash
node --version

バージョン番号が表示されれば、インストール成功です!

Bash
v20.9.0  # このような表示が出ればOK

Step 2: npmの確認

Node.jsをインストールすると、npmも一緒にインストールされます。

Bash
npm --version
Bash
10.1.0  # このような表示が出ればOK

Step 3: 初めてのNode.jsプログラム

1. 作業フォルダを作成

Bash
mkdir my-first-nodejs
cd my-first-nodejs

2. JavaScriptファイルを作成

hello.jsという名前でファイルを作成し、以下のコードを書いてください:

JavaScript
// hello.js
console.log("Hello, Node.js!");
console.log("私の初めてのNode.jsプログラムです!");

// 簡単な計算もしてみよう
const a = 10;
const b = 20;
console.log(`${a} + ${b} = ${a + b}`);

3. プログラムを実行

ターミナルで以下のコマンドを実行すると作成したjsのプログラムが実行されます。

Bash
node hello.js

以下のような出力が表示されれば成功です!

Bash
Hello, Node.js!
私の初めてのNode.jsプログラムです!
10 + 20 = 30

Step 4: package.jsonファイルの作成

Node.jsプロジェクトでは、package.jsonというファイルでプロジェクトの情報を管理します。

Bash
npm init

いくつか質問が表示されますが、初めての場合はすべてEnterキーを押して初期値で問題ありません。

作成されたpackage.jsonの中身を見てみましょう:

JSON
{
  "name": "my-first-nodejs",
  "version": "1.0.0",
  "description": "",
  "main": "hello.js",
  "scripts": {
    "test": "echo \"Error: no test specified\" && exit 1"
  },
  "author": "",
  "license": "ISC"
}

🚀 次へのステップアップ

Node.jsの環境構築ができたら、次は以下のことに挑戦してみましょう:

1. 基本的なモジュールを学ぶ

JavaScript
// ファイル操作
const fs = require('fs');

// HTTP サーバー
const http = require('http');

2. 簡単なWebサーバーを作る

JavaScript
const http = require('http');

const server = http.createServer((req, res) => {
    res.writeHead(200, { 'Content-Type': 'text/plain; charset=utf-8' });
    res.end('Hello, Node.js サーバー!');
});

server.listen(3000, () => {
    console.log('サーバーが http://localhost:3000 で起動しました');
});

3. Expressフレームワークを学ぶ

より簡単にWebアプリケーションを作れるExpressという便利なツールがあります。

4. データベースと連携する

MongoDB や MySQL などのデータベースと接続して、データの保存・取得ができるようになります。

🎯 よくある質問とトラブルシューティング

Q1: 「node」コマンドが認識されません

原因: Pathが通っていない可能性があります。

解決策:

  1. Node.jsを再インストールしてみる
  2. ターミナルを再起動してみる
  3. 環境変数PATHにNode.jsのパスが含まれているか確認

Q2: どのバージョンを選べばいいですか?

答え: 初心者の方は迷わずLTS版を選んでください。

  • LTS版:安定している、長期サポート、初心者向け
  • Current版:最新機能、実験的、上級者向け

Q3: エラーが出て実行できません

よくあるエラーとその対処法:

Bash
# ファイルが見つからない場合
node: cannot open file 'hello.js': No such file or directory
 ファイル名やパスを確認してください

# 権限エラーの場合
permission denied
 管理者権限で実行するか、ファイルの権限を確認してください

🎉 まとめ

この記事では、Node.jsの基本概念から環境構築まで解説しました。

重要なポイント:

  • Node.jsはJavaScriptをサーバー側で実行できる環境
  • 学習コストが低く、高パフォーマンス
  • フロントエンドもバックエンドも統一できる
  • 環境構築は公式サイトからLTS版をダウンロードするだけ

Node.jsは非常に人気があり、求人数も多い技術です。

ここから一歩ずつ学習を進めて、素晴らしいアプリケーションを作ってみてください!

次回予告: 次の記事では、Node.jsのコアモジュールを使って、ファイル操作や簡単なWebサーバーの作り方を解説します。お楽しみに!