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色域(ガモット)とは?RGBとCMYKで表現できる色の範囲の違いを解説

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色域(ガモット)とは?RGBとCMYKで表現できる色の範囲の違いを解説

「画面では鮮やかに見えたのに、印刷すると色がくすんで見える」。

RGBとCMYKで色の混ぜ方が正反対であることに加えて、実はもう一つ理由があります。

それは、RGBとCMYKでは、そもそも表現できる色の範囲そのものが違うということです。

この範囲のことを「色域(しきいき、ガモット)」と呼びます。

この記事では、色域とは何か、そしてRGBとCMYKでなぜ色域の広さが異なるのかを、カラープロファイルの考え方もあわせて解説します。

基本の理解

まずは色域とカラープロファイルの考え方を押さえましょう。

色域(ガモット)とは何か

色域とは、ある機器や規格が実際に表現できる色の範囲のことです。

人間の目が知覚できる色の範囲は非常に広いのですが、ディスプレイやプリンタなど実際の機器は、そのうちの一部分しか再現できません。

この「再現できる範囲」が、機器や方式によって異なります。

外側の鮮やかな範囲(RGBの広い色域)の中に、彩度を落とした範囲(CMYKの狭い色域)が収まっている概念図

光の三原色(RGB)と色料の三原色(CMYK)を比べると、光であるRGBの方が表現できる色の範囲(色域)が広く、色料であるCMYKは色域が狭いという特徴があります。

そのため、蛍光色のようなRGBならではの鮮やかな色は、CMYKの色域からはみ出してしまい、インクではそのまま再現できません。

具体的にどのくらい印象が変わるのか、代表的な色で見てみましょう。

※以下はあくまで傾向をつかむための目安です。実際の印刷結果はインキ・用紙・プロファイルによってさらに変わるため、正確な色は校正プレビューで確認してください。

色(RGB)RGB値CMYKで再現しようとすると
蛍光ピンクR255 G0 B153色域外。濃いピンク〜マゼンタ寄りの落ち着いた色に沈む
鮮やかな緑R0 G255 B0色域外。黄緑がかった深みのある緑に沈む
鮮やかな青R0 G102 B255色域外に近い。紫みが強まりやや落ち着いた青になる
オレンジR255 G102 B0色域内に近く、比較的近い色を再現しやすい

画面上でひときわ発光して見える色ほど色域外になりやすく、印刷すると沈んで見える傾向があります。

カラープロファイルとは何か

一口に「RGB」「CMYK」と言っても、実はどの規格(プロファイル)を基準にするかによって、具体的にどこまでの色を再現できるかが変わります。

この規格のことを「カラープロファイル」と呼びます。

代表的なRGBのプロファイルには、Web標準としてよく使われる「sRGB」(色域は比較的狭め)と、写真・印刷用途で使われることが多い「Adobe RGB」(sRGBより色域が広い)があります。

代表的なCMYKのプロファイルには、日本の印刷業界でよく使われる「Japan Color」や、米国の印刷業界でよく使われる「U.S. Web Coated (SWOP)」などがあります。

Web制作では基本的にsRGBを前提に作業すれば問題ありませんが、写真加工や印刷物と連携する場合は、プロファイルの違いによって色が変わることを意識しておく必要があります。

PhotoshopやIllustratorでは、書類設定やカラー設定の画面から、使用するプロファイルを指定・変換できます。

実践のポイント

色域を扱う際に気をつけたい点と、よくある疑問をまとめます。

注意点・よくある間違い

  • 色域の違いを知らずに、鮮やかなロゴカラーやキービジュアルの色をそのまま印刷用データに流用すると、意図しない沈んだ色になって入稿後に気づく、という失敗が起こりがちです。印刷用データを作る際は、事前にCMYKでのプレビューを確認しましょう。
  • sRGBを前提に作ったWeb用の画像を、Adobe RGBのプロファイルのまま書き出してしまうと、ブラウザやデバイスによって色が想定と違って見えることがあります。Web用の画像は、書き出し時にsRGBへ変換しておくのが基本です。

よくある質問

  • Q. 色域は広ければ広いほど良い?
    A. 一概にそうとは言えません。用途に合ったプロファイルを使うことが大切です。Web用ならsRGB、印刷物で幅広い色をできるだけ活かしたいならAdobe RGBで作業し、最終的に適切なCMYKプロファイルへ変換する、というように使い分けます。
  • Q. 色域外の鮮やかな色を、どうしても印刷で再現したいときは?
    A. CMYKの4色だけで完全に同じ色を再現するのは難しいですが、校正プレビューで確認しながらできるだけ近い色に調整する方法があります。
    それでも鮮やかさをどうしても再現したい場合は、基本の4色に専用の鮮やかなインクを追加する「特色(スポットカラー)」という印刷方式を使う選択肢もあります。

まとめ

色域(ガモット)とは、機器や規格が実際に表現できる色の範囲のことです。RGBは色域が広く、CMYKは狭いため、蛍光色のような鮮やかな色は画面と印刷で見え方が大きく変わることがあります。

また、同じRGB・CMYKでもカラープロファイル(sRGB・Adobe RGB・Japan Colorなど)によって再現できる色の範囲は変わるため、用途に応じて使い分けることが大切です。

色域外の鮮やかな色を扱うときは、事前に校正プレビューで見え方を確認する習慣をつけましょう。