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類似色配色とは?統一感のある配色を作る方法を初心者向けに解説

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類似色配色とは?統一感のある配色を作る方法を初心者向けに解説

配色に自信がないとき、「色相環で隣り合う色を選ぶ」というルールを知っているだけで、失敗しにくい配色が組み立てられます。この考え方が「類似色配色」です。

この記事では、類似色配色とは何か、そして統一感のある配色を作る具体的な方法を、初心者向けに解説します。

基本の理解

まずは類似色配色の定義と、統一感が生まれる理由を押さえましょう。

類似色配色とは何か

類似色配色とは、色相環の中で隣り合っている(近い位置にある)色同士を組み合わせる配色方法のことです。色相環とは、赤・橙・黄・緑・青・紫といった色み(色相)を、変化の順番通りに円形に並べた図のこと。この円の上で隣同士に位置する色は色みが近いため、組み合わせても違和感が出にくくなります。たとえば「青・青緑・青紫」や「赤・赤みの橙・橙」のような組み合わせが類似色配色にあたります。

色相が近い色同士を組み合わせるため、まとまりのある落ち着いた印象、統一感のある配色になりやすいのが特徴です。色相環の関係を根拠にするだけなので、初心者でも失敗しにくい配色を作れます。

「隣り合う」はどこまで?

「隣」の範囲は、使う色相環が何色に分かれているかで変わります。目安は次の通りです。

  • 12色相環の場合:選んだ色の左右1つ隣まで(角度でいうと30°程度の差)
  • 24色相環(PCCSなど)の場合:選んだ色の2〜3つ隣まで(角度でいうと30〜45°程度の差)。PCCSではこの関係を「類似色相」と呼びます

つまり、どちらの色相環でも円周上でおおよそ30〜45°以内に収まる色が類似色の目安です。下の図は色相を30°ずつ12色に並べたもので、青を基準にした場合、枠で囲んだ両隣(青緑寄りの色と青紫寄りの色)が類似色になります。

色相を30°ずつ並べた12色(実際の色相環は円形で、右端と左端がつながります)。枠内:青(中央)とその両隣=類似色の範囲

なお、「水色」や「紺色」は、青の色相のまま明るさ(明度)を変えた色です。色相環上の位置はほぼ青と同じなので、類似色というより「同じ色相の明るさ違い」と考えると整理しやすくなります。

なぜ類似色配色が役立つのか

色をランダムに選ぶと、色相がバラバラで統一感のない配色になりやすくなります。色相環上の隣り合う関係を利用すれば、根拠を持って安定感のある配色を組み立てられます。落ち着き・上品さ・洗練された印象を出したい場面で、特に効果を発揮します。

ただし類似色だけだとメリハリが弱くなりがちなため、色の三属性のうち残りの2つ、明度と彩度に変化をつけるのがコツです。

  • 色相(しきそう):赤・青・黄などの「色みの種類」。類似色配色では、ここを近い範囲に揃えます
  • 明度(めいど):白っぽい(明るい)〜黒っぽい(暗い)の度合い。明るい水色と暗い紺色のように差をつけます
  • 彩度(さいど):パキッとした鮮やかさ〜グレーっぽい「くすみ」の度合い。鮮やかな青とくすんだグレイッシュな青のように差をつけます

デザインツールでは、カラーピッカーで色相(H)をほぼ固定したまま、明るさ(B)や彩度(S)の値を動かすだけで、こうしたバリエーションを作れます。操作のイメージは鮮やかな色・くすんだ色の印象の違いとは?で解説しています。

実践のポイント

類似色配色を実際に使うときの配色例と、注意点・よくある疑問をまとめます。

類似色配色のパレット例

色相を30〜45°程度の範囲に収めつつ、明度・彩度に差をつけた3パターンの例です。いずれも、背景は明るく淡い色、文字は暗い色にして読みやすさを確保しています。

青系:信頼感・清潔感

コーポレートサイト、IT・医療系など

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背景 #ebf4fa/文字 #19264d/メイン #1f5aad/アクセント(青緑) #27889b

緑系:ナチュラル・安心感

オーガニック・ヘルスケア系など

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背景 #f0f5ea/文字 #203c25/メイン #37723c/アクセント(黄緑) #719130

暖色系:温かみ・親しみ

カフェ・ベーカリー、サロンなど

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背景 #f9f1e7/文字 #472c1f/メイン #a85024/アクセント(山吹) #eca413

3色の使う割合の目安

3色を選んだら、同じ量ずつ使うのではなく、面積に差をつけるのがコツです。配色の基本比率「ベースカラー70%・メインカラー25%・アクセントカラー5%」を目安にすると、まとまりやすくなります。

  • ベースカラー(約70%):背景など広い面。類似色の中でも明るく淡い色
  • メインカラー(約25%):見出しやボタンなど、サイトの印象を決める色
  • アクセントカラー(約5%):ワンポイントの装飾。類似色の中で明度・彩度を変えた色を使うほか、あえて補色をごく少量だけ使って画面を引き締める方法もあります

比率の考え方は色の割合とは?配色の黄金比率70:25:5を初心者向けに解説、各色の役割はベースカラー・メインカラー・アクセントカラーとは?で詳しく解説しています。

注意点・よくある間違い

  • 色相を揃えるだけで満足してしまい、明度・彩度まで同じような色ばかりになると、色同士の差(コントラスト)が弱く、メリハリのない配色になってしまいます。色相は揃えつつ、明るさや鮮やかさに変化をつけましょう。
  • 背景と文字を類似色でまとめたとき、明るさまで近いと文字が背景に溶け込んで読めなくなります。類似色配色で一番起こりやすい失敗です(下の比較を参照)。
  • インパクトや強い訴求力を出したい場面(セール告知など)には、類似色配色は不向きな場合があります。落ち着いた印象向きの配色だと理解した上で使い分けましょう。

文字が背景に溶け込む例

淡い水色の背景 × 明るい水色の文字(約1.6:1)

しっかり読める例

淡い水色の背景 × 濃い紺色の文字(約13:1)

背景に明るい色を使ったら、文字には同じ類似色の中でもかなり暗い色を選び、明るさの差を大きく開きましょう。本文の文字なら、背景とのコントラスト比4.5:1以上が目安です(詳しくは背景色と文字色の組み合わせとは?、コントラスト比とは?で解説しています)。

よくある質問

  • Q. 類似色配色では何色くらい使うのが基本?
    A. 3色前後を目安にすると扱いやすいです。色相環上で隣り合う3色程度を選び、上で紹介した70:25:5のように面積に差をつけると、統一感を保ちながらも単調になりすぎない配色にできます。なお、文字色や背景の白・グレーなどの無彩色は、この3色とは別に考えて構いません。
  • Q. 類似色配色はどんなデザインに向いている?
    A. 落ち着き・統一感・上品さを出したいデザインに向いています。たとえばコーポレートサイト、美容・サロンのパンフレット、ナチュラル系・オーガニック系のブランド、リラックス感を大切にしたいヘルスケア関連などです。反対に、激安セールのバナーやスーパーのチラシ、注意喚起のポスターなど、強いインパクトで目を引きたいものには向きません。
  • Q. 類似色配色と補色配色はどちらを使えばいい?
    A. 補色配色とは、色相環上で正反対に位置する色同士を組み合わせる配色方法のことです。落ち着き・統一感を出したいなら類似色配色、目立たせたい・メリハリを出したいなら補色配色が向いています。デザインの目的に合わせて選びましょう(補色については補色とは?で解説しています)。

まとめ

類似色配色とは、色相環(色みを順番通りに円形に並べた図)で隣り合う色同士、目安として30〜45°以内の色を組み合わせる配色方法で、まとまりのある落ち着いた印象を作りやすいのが特徴です。色相環の関係を根拠にできるため、初心者でも失敗しにくい配色方法といえます。

ただし色相を揃えるだけでなく、明度・彩度にも変化をつけることでメリハリが生まれます。特に背景と文字は明るさの差を大きく取り、3色は70:25:5を目安に面積に差をつけましょう。落ち着いた印象を出したい場面で、ぜひ活用してみてください。