Googleマップを使っている際、「いつの間にか英語表示になってしまった」「海外旅行や語学学習のために言語を切り替えたい」といった経験はありませんか?
Googleマップの表示言語は、デバイスやOSによって変更方法が異なります。
この記事では、「Google Map 言語 設定」「Google Map 言語 変更」に関する疑問をすべて解決します。
PC、iPhone、Androidそれぞれのデバイスで、表示言語を自由に変更し、快適にGoogleマップを利用するための具体的な手順を解説します。
Contents
Googleマップの言語設定の基本
Googleマップには、主にアプリやメニューの表示言語と地図上の地名ラベルの言語の2種類があります。
表示箇所 | 変更方法 | 補足 |
メニュー・ボタン・検索結果 | Googleアカウントまたはアプリの設定に依存 | 本記事で解説する手順で変更可能 |
地図上の地名(道路名、施設名) | 利用地域の公用語が優先される | 設定言語を変えても変更されない場合がある |
1.【PC版】ブラウザでGoogleマップの言語を変更する方法
パソコンのWebブラウザでGoogleマップを利用している場合、非常に簡単な手順で言語を切り替えられます。
手順
- Googleマップを開きます。
- 画面左上の検索バーの横にあるメニューアイコン(☰)をクリックします。
- 表示されたメニューの中から、下の方にある「言語」をクリックします。
- 「言語を選択」というウィンドウが開くので、切り替えたい言語(例:日本語、Englishなど)を選択してクリックします。
これで、Googleマップの表示言語が即座に選択した言語に変更されます。
💡ヒント: この操作は、Googleアカウント全体の言語設定に影響を与える場合があるため、他のGoogleサービス(GmailやGoogle検索など)の表示言語も一緒に変わることがあります。
2. 【iPhone/iPad版】Googleマップの言語設定・変更手順
iPhoneやiPadでは、Googleマップアプリ内で言語設定を変更できます。
手順(アプリ内の設定から変更)
- ホーム画面から「設定」アプリを開く。
- 下にスクロールし、「Googleマップ」アプリを探してタップする。
- 「言語」という項目があれば、そこから設定を変更する。
設定後、アプリが再起動またはリロードされ、選択した言語に切り替わります。
🚨 注意:アプリ内に設定がない場合(古いOSの場合)
もし上記の「アプリの言語」という項目が見つからない場合、GoogleマップはiPhone本体の言語設定に依存している可能性があります。
その場合は、以下の手順でiPhone本体の言語を変更する必要があります。
- iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- 「一般」をタップします。
- 「言語と地域」をタップします。
- 「iPhoneの使用言語」から目的の言語を選択します。
- 「変更」をタップして確認します。
⚠️注意点: この方法で変更すると、Googleマップだけでなく、iPhone全体の表示言語が変わってしまうためご注意ください。
3. 【Android版】Googleマップの言語設定・変更手順
Androidスマートフォンでも、iPhoneと同様にGoogleマップアプリ内で言語設定を変更するのが一般的です。
手順(アプリ内の設定から変更)
- Googleマップアプリを開きます。
- 画面右上のあなたのプロフィールアイコンをタップします。
- 表示されたメニューの中から「設定」をタップします。
- 「設定」メニューの中から「アプリの言語」(または「言語」)をタップします。
- 一覧から変更したい言語を選択します。
これでGoogleマップの表示が切り替わります。
言語設定が反映されない・勝手に戻る場合の対処法
設定を変更したのに言語が変わらない、またはすぐに元の言語に戻ってしまう場合は、以下の対処法を試してみてください。
対処法 | 詳細 |
アプリの完全終了と再起動 | アプリをマルチタスク画面から完全に終了させ、再度起動します。 |
端末の再起動 | スマートフォン(iPhone/Android)を再起動することで、設定がリフレッシュされます。 |
アプリのアップデート | Googleマップアプリが最新バージョンかApp StoreまたはGoogle Playストアで確認し、必要に応じてアップデートします。 |
キャッシュのクリア | ブラウザ版やAndroid版アプリで、Googleマップのキャッシュをクリアしてみます。(※Android:「設定」→「アプリ」→「Googleマップ」→「ストレージとキャッシュ」→「キャッシュを消去」) |
【実用】外国の友人に地図をシェアする際の言語切り替え
あなたが日本のGoogleマップ(日本語表示)で検索した場所のリンクを外国の友人に送ると、友人の環境によっては日本語のUI(ユーザーインターフェース)で表示されてしまうことがあります。
友人が確実に自分の国の言語で地図を見られるようにするには、共有するURLに言語パラメータを追加します。
共有URLに「hl=言語コード」を追加する
Googleマップの場所を共有する際に生成されるURLの末尾に、&hl=言語コード
というパラメータを追加してから友人に送ります。
言語コード例 | 言語 | 対象の友人 |
&hl=en | 英語 (English) | 英語圏の友人 |
&hl=fr | フランス語 (Français) | フランス圏の友人 |
&hl=ko | 韓国語 (한국어) | 韓国の友人 |
具体的な手順
- PCまたはアプリで場所のURLをコピーする
- Googleマップで共有したい場所を開きます。
- 「共有」または「リンクをコピー」でURLをクリップボードにコピーします。
- URLに言語パラメータを追加する
- コピーしたURLをメモ帳やメッセージアプリなどに貼り付けます。
- URLの末尾(または
?
や&
の記号の後ろ)に、相手の言語コード(例:英語なら&hl=en
)を追記します。
変更例
元のURLの例(短いリンク):
https://goo.gl/maps/XXXXXXXXX
変更後のURLの例(英語に固定):
https://goo.gl/maps/XXXXXXXXX**&hl=en**
元のURLの例(長いリンク):
https://www.google.co.jp/maps/place/東京タワー/@35.65858,139.74543,15z/data=!4m5!3m4!1s0x0:0x69ed2849e8a8b093!8m2!3d35.6585805!4d139.7454325
変更後のURLの例(英語に固定):
https://www.google.co.jp/maps/place/東京タワー/@35.65858,139.74543,15z/data=!4m5!3m4!1s0x0:0x69ed2849e8a8b093!8m2!3d35.6585805!4d139.7454325**&hl=en**
💡 この方法のメリット
このパラメータを付与することで、友人がそのリンクを開いたとき、友人のPCやスマートフォンの言語設定に関わらず、地図のメニューやUI(例:検索窓、ボタンの表記)が指定した言語(例:英語)で表示されます。
ただし、地図上の地名や道路名自体は、その地域の言語(日本では日本語)と設定言語(例:英語)の両方が併記されるか、現地の公用語が優先されることが多い点は変わりません。
【上級編】Webサイトに埋め込むGoogleマップの言語変更
WebサイトにGoogleマップを埋め込む際、地図上のUI要素や一部の地名表示の言語を固定したい場合があります。
これは、HTMLの埋め込みコード(<iframe>
)内のURLに言語パラメータを追加することで実現できます。
WebサイトにGoogleマップを埋め込む方法には主に以下の2種類があり、それぞれ設定方法が異なります。
標準の埋め込みコード(iframe)の場合
Googleマップの「共有」機能で取得できる標準の埋め込みコード(<iframe>
タグ)を使う場合は、URLの最後に&hl=言語コード
というパラメータを追加します。
変更前のコード例
<iframe src="https://www.google.com/maps/embed?pb=...(省略)..." width="600" height="450" style="border:0;" allowfullscreen="" loading="lazy"></iframe>
変更後のコード例(言語を英語「en」に設定する場合)
URLのsrc
属性の最後に&hl=en
を追加します。
<iframe src="https://www.google.com/maps/embed?pb=...(省略)...**&hl=en**" width="600" height="450" style="border:0;" allowfullscreen="" loading="lazy"></iframe>
言語コード例 | 言語 |
&hl=ja | 日本語 |
&hl=en | 英語 |
&hl=zh-CN | 中国語(簡体字) |
&hl=ko | 韓国語 |
💡注意点: 埋め込みコードには、地域コードを示す
5m2!1sja!2sjp
のようなパラメータが既に含まれている場合があります。このパラメータが優先されることもあるため、&hl=
パラメータを追加しても言語が完全に切り替わらない場合は、この地域コード部分を削除または変更する必要があることがあります。
Google Maps JavaScript APIを使用する場合
より高度な地図表示や機能を利用するためにAPIを使用している場合は、JavaScriptのライブラリを読み込む際に言語パラメータ(language
)を指定します。
変更前のコード例
<script src="https://maps.googleapis.com/maps/api/js?key=YOUR_API_KEY"></script>
変更後のコード例(言語を日本語「ja」に設定する場合)
URLの最後に&language=ja
を追加します。
<script src="https://maps.googleapis.com/maps/api/js?key=YOUR_API_KEY**&language=ja**"></script>
language
パラメータを指定することで、APIによって生成される地図のUI要素(コントロール、情報ウィンドウなど)や一部の地名ラベルの言語を固定することができます。
まとめ:Googleマップの言語設定を解説!
デバイス | 主な変更方法 |
PC(ブラウザ) | メニュー($\equiv$) → 「言語」から変更 |
iPhone/iPad | アプリ内設定(プロフィールアイコン → 設定 → アプリの言語)から変更 |
Android | アプリ内設定(プロフィールアイコン → 設定 → アプリの言語)から変更 |
Web埋め込み | <iframe> タグのURLに**&hl=言語コード **を追加 |
友人へのシェア | 共有URLに**&hl=言語コード **を追加 |
これで、どの環境・どの利用方法でも、Googleマップの言語設定・変更を自由に行うことができます。快適なGoogleマップライフをお楽しみください。