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html要素 lang=”ja”は本当に必要?意味と設定方法を初心者向けに解説

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html要素 lang=”ja”は本当に必要?意味と設定方法を初心者向けに解説

HTMLを学び始めたばかりの方や、よくわからずにコードを書いてきた方にとって、<html lang="ja">という記述は「何のためにあるの?」「本当に必要なの?」と疑問に感じるポイントの一つではないでしょうか。

この記事では、html lang="ja"の意味から、設定方法、そして「不要では?」という疑問まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。

💡この記事でわかる事

以下の内容を習得することができます:

  1. <html lang=”ja”> の「lang属性」が何を意味しているかがわかる
  2. なぜWebページの言語を指定する必要があるのか理解できる
  3. ページ内の一部分だけ言語を切り替える書き方がわかる
  4. lang属性は省略しても動くのに、なぜ推奨されるのか
  5. lang=”ja” と lang=”ja-JP” の違いがわかる
  6. lang=”ja” と lang=”en” をどのように使い分けるかがわかる
  7. 多言語サイトの場合、lang属性をどう使うか理解できる
  8. lang=”ja” と charset=”UTF-8″ が別の役割だと理解できる
  9. lang属性を設定することで得られるメリット

html lang=”ja”とは?その意味を理解しよう

<html lang="ja">lang属性は、そのHTMLページで使用されている主な言語を宣言するための属性です。

HTML
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>サンプルページ</title>
</head>
<body>
    <h1>こんにちは</h1>
</body>
</html>

上記のコードで、lang="ja"は「このページは日本語で書かれています」とブラウザや検索エンジン、支援技術に伝えています。

なぜ言語を指定する必要があるのか?

言語を指定することで、以下のような恩恵があります:

  • スクリーンリーダーの正確な読み上げ:
    視覚障害のある方が使用するスクリーンリーダーは、lang属性を参照して適切な発音や読み方を選択します。英語のページを日本語として読まれたら、まったく意味が通じませんよね。
  • 検索エンジンの理解向上:
    Googleなどの検索エンジンは、lang属性を参考にしてページの言語を判断し、適切な検索結果に表示します。
  • ブラウザの翻訳機能の精度向上:
    GoogleChromeなどのブラウザは、lang属性を見てページの言語を判断し、翻訳機能を提供します。言語が正しく指定されていないと、翻訳の精度が下がる可能性があります。
  • フォントの自動選択:
    同じ漢字でも、日本語と中国語では字形が微妙に異なります。lang属性があることで、ブラウザは適切なフォントを選択できます。

html lang=”ja”はどこに書く?正しい設定方法

基本の書き方:DOCTYPE宣言の後

lang="ja"は、<html>タグの開始タグ内に記述します。

HTML
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">

<!DOCTYPE html>の宣言の後、HTML文書の最初のタグである<html>に記述するのが正しい位置です。

部分的に言語を変更する場合

ページ全体は日本語でも、一部だけ英語のコンテンツがある場合は、該当部分にもlang属性を指定できます。

HTML
<html lang="ja">
<body>
    <p>これは日本語の段落です。</p>
    <p lang="en">This is an English paragraph.</p>
</body>
</html>

html lang=”ja”は不要?よくある疑問に答えます

html lang="ja"を書かなくてもページは表示されるし、不要では?」という疑問を持つ方は多いです。

技術的には省略可能だが、推奨されない

確かに、lang属性がなくてもページは正常に表示されます。
HTMLの仕様上、lang属性は必須ではないからです。

しかし、省略すべきではありません。理由は以下の通りです:

  • アクセシビリティの低下: スクリーンリーダーが正しく読み上げられない
  • SEO効果の減少: 検索エンジンが言語を誤認識する可能性
  • ユーザー体験の悪化: ブラウザの翻訳機能が適切に動作しない

たった一行の記述で、これらの問題を回避できるのですから、書かない理由はありません。

html lang=”ja”とja-jpの違い

lang="ja"lang="ja-JP"の違いについても疑問を持つ方が多いです。

  • lang="ja": 日本語全般を指定
  • lang="ja-JP": 日本で使われる日本語を指定(地域も含む)

ほとんどの場合、lang="ja"で十分です。

ja-JPは日本の日本語と他の地域の日本語(例: ブラジルの日系コミュニティ)を区別する必要がある場合に使用しますが、そのような状況は非常に稀です。

html lang=”en”との違いは?

英語のページを作る場合は、lang="en"を使用します。

HTML
<!DOCTYPE html>
<html lang="en">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>Sample Page</title>
</head>
<body>
    <h1>Hello World</h1>
</body>
</html>

html lang="ja"html lang="en"の違いは、単純に指定している言語が異なるだけです。

日本語のページにはja、英語のページにはenを使います。

多言語サイトではどうする?

日英バイリンガルサイトの場合、各ページで適切な言語を指定します:

  • 日本語ページ: <html lang="ja">
  • 英語ページ: <html lang="en">

html lang=”ja”とUTF-8の関係

初心者の方が混同しやすいのが、lang="ja"と文字コード(UTF-8)の関係です。

HTML
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>サンプル</title>
</head>

この二つは別の役割を持っています:

  • lang="ja": ページの言語を宣言する
  • charset="UTF-8": 文字エンコーディングを指定する

charset="UTF-8"がないと日本語が文字化けする可能性がありますが、これは文字コードの問題です。

一方、lang="ja"は言語の識別に使われます。

両方とも必要な設定です。

html lang=”ja”とCSSの関連性

lang属性はCSSからも利用できます。

言語別にスタイルを変更したい場合に便利です。

CSS
/* 日本語ページ専用のスタイル */
html[lang="ja"] {
    font-family: "Hiragino Kaku Gothic ProN", "メイリオ", sans-serif;
}

/* 英語ページ専用のスタイル */
html[lang="en"] {
    font-family: "Helvetica Neue", Arial, sans-serif;
}

このように、言語によってフォントを変更するなど、きめ細かいスタイリングが可能になります。

html lang=”ja” dir=”ltr”とは?

たまに見かけるdir="ltr"という属性について説明します。

CSS
<html lang="ja" dir="ltr">

dir属性は、テキストの読み進める方向を指定します:

  • ltr: Left to Right(左から右)
  • rtl: Right to Left(右から左)

日本語や英語は左から右に読むのでltr、アラビア語やヘブライ語は右から左に読むのでrtlを指定します。

日本語の場合、dir="ltr"はデフォルト値なので省略可能です。

わざわざ書く必要はありません。

まとめ:html lang=”ja”は必ず設定しよう

html lang="ja"は、技術的には省略可能ですが、以下の理由から必ず設定すべき属性です:

  • アクセシビリティの向上: スクリーンリーダーが正確に読み上げる
  • SEO効果: 検索エンジンが言語を正しく認識する
  • ユーザー体験: ブラウザの翻訳機能が適切に動作する
  • 国際標準: Web標準に準拠した正しいマークアップ

たった一行の記述で、これだけ多くのメリットが得られます。

「不要では?」という疑問を持つ方もいらっしゃいますが、ウェブサイトの品質を高めるために、必ず記述する習慣をつけましょう。

HTML
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
    <title>あなたのページタイトル</title>
</head>
<body>
    <em><!-- コンテンツ --></em>
</body>
</html>

この基本構造を覚えて、すべてのHTMLページに適用してください。

小さな一歩が、より良いウェブを作ることにつながります。